思索・研鑽・実行 --2025年度林達劉外国語ディベート大会が成功裏に閉幕
「相手の主張を認めることはできません。私たちが収集したデータによりますと…」、「改めて強調したいのが、本日の議論の核心は…」、「相手選手には私どもの問いにぜひ正面から答えてもらいたい…」――熱い論戦と白熱した言葉の応酬が繰り広げられた林達劉事務所2025年英日文ディベート大会が2ヶ月にわたる激闘の末、11月25日に大盛況のうちに閉幕しました。
今回のディベート大会は日本語部門と英語部門の二部構成で行われました。選手、司会者、そして審判員全員が、終始外国語で参加しました。各部門でトーナメント形式が採用され、合計15試合の対戦が繰り広げられました。選手たちは、その鋭い論理的思考と卓越した言語表現力を存分に発揮し、見事な思想と弁舌の饗宴を披露しました。上海、蘇州、大連の各オフィスからもハイブリッド形式でリアルタイムに試合に参加し、熱気は所内に広く伝播されました。
今回のディベート大会では、「鶏娃（親が子供に詰め込み教育すること）」や「AI翻訳」といった社会的関心の高い話題から、「堅持か放棄か」、「寝そべりか内巻か（不条理な内部競争）」といった哲学的問いまで、幅広い分野のテーマが取り上げられました。さらに、知的財産分野に深く踏み込んだ「懲罰的損害賠償」、「要素式法律文書の普及」といった専門的な議題についても活発な議論が交わされました。試合では、選手たちは立論の段階で堂々と自らの主張を述べ、自由弁論の段階で相手側の矛盾点を指摘しつつ問いただし、データを証拠として提示したり、ことわざや典故の引用を駆使したりして、現場の雰囲気を一層盛り上げました。
試合を通じて、若手所員からは機知に富んだ言葉や高揚した闘志が、経験豊かなベテラン所員からは冷静沈着な対応と的確な方向性提示が見られました。司会者たちは優雅な進行で場をまとめ、パートナーレベルの審判員からは、秀逸な寸評と適切なアドバイスが送られました。この熱気あふれる試合の雰囲気は、所内の多くのメンバーを引きつけ、熱心な観戦が繰り広げられました。
複数にわたる激戦を経て、日本語部門では翻訳部が見事優勝を果たしました。決勝戦では、「AI翻訳が普及した時代においては、外国語の学習は依然として必要である」と肯定側の立場から論点を展開しました。一方、英語部門の栄冠は機械部に輝き、決勝戦では、「人工知能技術に対し厳格な監督管理を実施すべきではない。過度な監督管理はイノベーションを阻害する」と反対側の立場から論じました。企画部と商標部はそれぞれ日本語部門と英語部門で準優勝、特許管理部は日本語部門と英語部門の両方で第三位を獲得しました。
渉外法律業界に携わる者として、迅速な思考力と正確な言語表現力は極めて重要です。ディベート大会は、多角的な視点から問題を捉える思考力を養うだけでなく、精神的な強さを鍛え、実践的な表現能力を高める絶好の機会となりました。今回のディベート大会は、林達劉事務所の日常に彩りを添えるとともに、思考力と言語力の育成を日々の業務に活かすことを目的として行われました。また、大会が成功裏に開催できたのは、組織委員会の綿密な準備、審判員の公正な評価、そして参加されたすべての選手とほかの所員の熱心な取り組みが欠かせませんでした。
今回のディベート大会は閉幕しましたが、思索は止まらず、挑戦も終わることはありません。林達劉事務所はこれからも、思考と専門性を盾として、クライアント様のために尽力して参ります。
