中国国家知識産権局によれば、今年の上半期、中国の特許行政法執行事件の総件数は1万件の大台を突破し、前年同期比で107.7%増の10,190件に達した。そのうち、特許紛争事件は前年同期比で167.6%増の5,437件(特許権侵害紛争事件5,332件を含む)に、特許詐称事件数は前年同期比で65.4%増の4,753件に達した。
昨年と比べ、中国の特許行政法執行に係る処理事件の構造に大きな変化が見られ、取扱いの難しい特許紛争事件が初めて特許詐称事件の処理件数を上回った。これは中国の知財システムにおける特許権侵害、特許詐称事件の処理能力が絶えず強化され、事件処理能力が大きく向上したことを表している。
中国国家知識産権局特許管理司の関係者によると、今年上半期、中国における知財システムは、法執行行動を知的財産権強国建設の要として推し進め、インターネット法執行、迅速な権利保護、監督・指導・検査、業績評価、法執行協力などのメカニズムを深化させ、「護航」「閃電」などの知財法執行特別キャンペーンを秩序正しく推進し、法執行能力建設のスピードを持続的に加速させている。
データによれば、今年上半期、中国の各地域における行政法執行行動が全面的に強化された。地域別に見ると、華東地域が最も多く、中国の特許行政法執行事件の総件数の57.8%にあたる5,892件に達した。以下、華南地域と華中地域がそれぞれ1,140件、1,100件と続いた。各地域の特許法執行事件数は、その地域における特許出願件数、登録件数と正の相関関係にある。
上述の関係者は、現在、中国における特許行政法執行行動は、特許ストックと良好な相互作用を有し、知財システムにおける法執行行動が全体的にバランスよく、発展していると指摘した。
日時:2015年8月10日
情報ソース:中国政府公式サイト
ウィチャットの「スキャン」を開き、ページを開いたら画面右上の共有ボタンをクリックします