中国国家工商行政管理総局（以下、工商総局）は今年上半期、『国家知的財産権戦略行動計画（2014～2020年）を深く実施』を徹底的に実行し、イノベーションの発展を推し進めることで、以下のような目覚ましい成果を上げた。

①『知的財産権濫用による競争排除・制限行為の禁止に関する規定』を制定及び施行したことで、競争政策のイノベーション導入における役割を一層発揮させ、イノベーションの奨励及び公平競争の市場環境を積極的に構築した。

②知的財産権創造・活用の推進。今年上半期、工商総局商標局が受理した商標登録出願は前年同期比で27.3％増の１３１万5000件に達した。商標を利用した質権設定申請件数は338件、質権設定商標は4,529件に及び、企業への融資額は135億3000万元に達した。「商標富農（農産物のブランド化）」を引き続き推し進め、現代農業の発展のために、積極的にサービスを提供した。

③知財保護の強化。今年上半期、権利侵害詐称事件2万40000件を立件、調査し、係争金額は3億3000万元に達し、法に基づき、司法機関に移送した犯罪事件は126件に及んだ。また、「2015紅盾網剣」特別活動を積極的に繰り広げ、知的財産権に係る不正競争行為に打撃を与える法執行を強力に推進し、知的財産権に係る不正競争事件2,904件を処理し、事件に係る被害総額は1億429万4800元に、過料総額は3224万7000元に達した。工商行政法執行と刑事司法との連携強化を積極的に推し進めた。

④知財管理の強化。今年上半期、商標登録出願108万件を審査し、商標異議申立事件6,196件に裁定を下した。商標審査制度のプロセスを整備するために、『商標審査・審理基準』の改正を開始した。商標代理機構、商標弁理士に対する監督管理及びトレーニングを強化した。今年6月末現在、許可登録された商標代理機関は22,211箇所に達した。

⑤知的財産に関する国際協力の積極的な展開。マドリッド制度による商標の国際登録制度の宣伝及びトレーニングを強化した。今年上半期の中国出願人による商標の国際出願件数は746件で、累計登録件数は19,387件に達した。

日時：2015年8月21日
情報ソース：工商総局