湖北省初のAIショートドラマ著作権侵害訴訟で、初めてトークン消費量を損害賠償額の算定要素に考慮


先日、湖北省初のAIショートドラマの著作権侵害事件が、武漢市江岸区裁判所で結審した。裁判所は、係争AI支援創作のショートドラマについて、著作権法上の保護対象となる視聴覚著作物に該当すると認定した。さらに、トークン消費に伴って発生する計算資源コストを損害賠償額の算定において、初めて考慮し、侵害者に対して2万元の損害賠償を命じた。

原告であるA社は、ショートドラマの制作・運営を専門とする企業であり、2026年初頭、AIを活用して全47話からなるショートドラマ「雲上〇〇」を制作した。同作品全話の合計時間は約1時間で、法律に基づき届出手続を完了したうえで、各プラットフォームに公開した。同作品は配信開始からわずか1日後、A社はB社が運営するWeChatの動画チャンネルにおいて、全話が無断で転載されていることを発見した。さらに、B社は作品名を改ざんしたうえ、各話の再生時には商業広告が挿入され利益を得ていた。これを受けて、A社は訴訟を提起し、侵害行為の停止および損害賠償を求めた。

裁判所は審理を経て、係争ショートドラマについて、映像や音声の生成にAIが用いられていたものの、クリエイターが脚本企画、プロンプト設定、素材選別、編集や構成など各段階に関与し、多大な実質的知的労力を投入していたことを認定した。また、クリエイターには、最終的な表現に対する予測可能性と支配力が認められ、AIは単なる技術的なツールにすぎないとして、係争ショートドラマは著作権法上の保護対象となる視聴覚著作物に該当すると判断した。賠償額の算定において、裁判所は侵害の情状を総合的に考慮し、トークン消費に伴う計算資源コストや商用ツールのライセンス費用などを初めて算定に入れ、この判決を下した。(2026年9月24日 武漢市江岸区裁判所)
 

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